2016年4月7日木曜日

今日から虐殺追悼週間です。

4月7日
ルワンダが一番悲しい空気に包まれる日。
22年前の今日ジェノサイドが始まった。そんな日。
今日から1週間は「ジェノサイドウィーク」。
郡庁も学校も何もかも基本的には午前中のみの営業で午後は
色々な所で追悼イベントが行われます。

ということで今日は楽しい国民の祝日ではなく、
ルワンダの人にとっては悲しい国民の祝日。

去年は配属後まもなくのこの日だったので、
郡庁の同僚がバタバタと午後からのイベントの準備をしていたり、
朝の朝礼で
「FutsuとTsutiが○○」
「追悼イベントでは○○」
「どうしたら平等になるのか。。。」  とか話ているのを
大層だなぁ。周知の仕方がすごいなぁ。
これ、国民全員が参加するなんてなんか違和感あるな。なんて
追悼イベント管轄側の人間として見ていました。

1年経った今日。
通りで会った友達と話をしていると
「実は私、追悼イベントには参加したくないの。」と
彼女。3歳の時に虐殺で父母が殺されて、孤児院で幼少期を過ごしたそうです。
追悼イベントに参加するとその時のことを思い出すと。
そんな人がきっと沢山いるんだろうな。口には出さず参加してるけど。。

皆が参加したくて参加している訳ではない追悼イベント。
でも、国として二度と繰り返してはいけない出来事であると伝える追悼イベント。

郡庁(公的機関)に配属された人として見る立場と
1人の人間として感じる立場。
虐殺を経験していない自分でもよくわからない。。

ただ、
バスの中の爆音のラジオ。
皆が愛しすぎている神様の歌。

虐殺はもしかしたら
起こるべくして起こったのかもしれないなぁ。
とふと感じてしまう国民性と国の統制力がルワンダにはある。

でも、22年間家族隣人を殺し殺された人々が一緒に生活しているのは
すごいことだと思う。しかも、大きな混乱も起こさずに。

これからのルワンダも
美しい景色のまま、
平和で、子供も大人も笑顔で過ごせる国でいることを願うばかりです。